後立山南部(長野) 爺ヶ岳(2669.9m) 2020年10月3日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 1:37 柏原新道登山口−−4:47 種池山荘−−5:39 爺ヶ岳中峰 5:59−−6:12 爺ヶ岳南峰 6:15−−6:39 種池山荘−−8:10 柏原新道登山口

場所長野県大町市/富山県中新川郡立山町
年月日2020年10月3日 日帰り
天候曇。稜線はやや強風し
山行種類一般登山
交通手段マイカー
駐車場登山口前に駐車場あり
登山道の有無あり
籔の有無無し
危険個所の有無無し
山頂の展望晴れれば大展望
GPSトラックログ
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コメント前日の常念岳日帰りに引き続き爺ヶ岳へ。体力的にどうかと思ったが登りは後半がきつかった! それでも4時間で登れたので予想以上に歩けることが判明。天候は前日より悪化して曇りだったがかろうじて奥日光の山が見えた。金曜日中から登山口付近の駐車場は混雑していたが、土曜日は満車でスノーシェッドを下った駐車場も満車と大賑わいだった




土曜夜中の登山口前駐車場。満車 大町市街の夜景
今夜の月には薄雲がかかっていた 扇沢駅
月明かりで針ノ木岳の稜線がはっきり見えた。ガスはかかっていない 1か月前にもかかっていた看板。「ここ数日」は嘘になる
種池山荘 爺ヶ岳を登る登山者の光。先頭は赤岩ノ頭付近に達していた
ライトの光の中心に雷鳥がいる。目の前で大声で鳴いてくれた 5時15分頃にライト不要な明るさに
まだライトの光がはっきり見える明るさ 鹿島槍にも雲無し
往路は南峰を巻いて中峰へ。北西の冷たい風がやや強い 爺ヶ岳山頂(中峰)
爺ヶ岳中峰から見た南〜西〜北の展望(クリックで拡大)
爺ヶ岳中峰から見た東の空。昨日と違って背の高い雲海に覆われる
爺ヶ岳中峰から見た八ヶ岳、富士山、南アルプス
爺ヶ岳中峰から見た頚城山塊、北信の山
爺ヶ岳中峰から見た岩菅山 爺ヶ岳中峰から見た横手山と奥日光の山々
爺ヶ岳中峰から見た浅間山 四阿山から日が登った
爺ヶ岳中峰から見た奥秩父、八ヶ岳
爺ヶ岳中峰から見た南アルプス
爺ヶ岳中峰から見た常念山脈、穂高、槍ヶ岳
爺ヶ岳中峰から見た穂高〜槍ヶ岳
爺ヶ岳中峰から見た立山〜剱岳
気温は+2℃。風があるので体感は氷点下 寒さに耐えられず短時間で南峰へ向かう
冷池山荘テント場 常念岳と違ってウラシマツツジは半分程度は枯れていた
南峰への登り返し 爺ヶ岳南峰。風が強く寒い!
爺ヶ岳南峰から見た鹿島槍ヶ岳、爺ヶ岳中峰
爺ヶ岳南峰から見た南〜西〜北の展望(クリックで拡大)
爺ヶ岳南尾根。上の方ではダケカンバの葉が既に散っていた 扇沢の駐車場。早朝から混雑
種池山荘へと下る 種池山荘周辺は紅葉のピーク
チングルマ。赤く紅葉するとは初めて知った 種池山荘前から爺ヶ岳南峰を見る
柏原新道を下り始める 中腹の紅葉もいい感じ
でも紅葉せずに枯れた葉も多く見られた 8時前の扇沢駐車場
オヤマリンドウ 柏原新道登山口。まだ8時なので出発する登山者多数
対岸の駐車場は満車 登山口前駐車場も満車


・今週末は日曜は雨の予報であり、金曜に常念岳に登ったばかりだが連日登山で爺ヶ岳を目指すことにした。爺ヶ岳は北アルプスの中では軽めの山なので休みなしでも何とかなるだろう。

・扇沢へ車を回すと金曜夕方にも関わらず駐車場はほぼ満車! 常念岳と同じく今日は好天に誘われてたくさんの登山者が入っているようだ。夕方になっても続々と下ってくる人あり。これが夏場だと雷の可能性が高く危険な行動だが、今日に限ってはそのような心配はない。薄暗い時刻に下ってくる人もいたが、おそらく鹿島槍日帰りだろう。薄暗くなると登山口前の駐車場が空いたのでそちらに車を移動した。

・天気予報では明日朝は曇り。日の出が見られるか微妙だがいつものように日の出に山頂到着を目指して夜中に出発。昨日に続いて夜の気温は低めで快適に歩ける。前後とも登山者のライトの灯りは皆無だが、樹林の隙間から薄雲を通して時々月明りが見える。雲はそれほど厚くないようだ。針ノ木岳の稜線のシルエットがはっきりと見え、稜線に雲がかかっていないことが分かって一安心。

・さすがに昨日の常念岳日帰りの疲労が残り、最初はやや足が重い程度だったが後半は非常に苦しかった。私の場合は呼吸≒心拍数が一定になるように歩くので疲れた場合はスピードが自動的に落ちるが、今回の所要時間はいつもより45分ほどかかっただけで予想よりも早く到着できた。これでもおそらくコースタイムより短い時間で歩けただろう。

・高度が上がると半袖半ズボンでは寒いくらいになったので、上半身だけ防寒装備を追加。長袖シャツに毛糸の帽子、ネックウォーマー、フリースの手袋着用。風が無ければとりあえずこれで大丈夫。

・窓から明るい光が漏れる種池山荘前には既に登山者の姿があり、爺ヶ岳方面には点々と登山者のライトが見えている。先頭は既に赤岩尾根分岐付近に達していた。小屋を通過して県境稜線に出ると鹿島槍ヶ岳山頂に光が見えていた。冷池山荘宿泊か幕営だろうが、それでもかなり早い行動だ。私が爺ヶ岳南峰直下に付くころには鹿島槍北峰に光が見えていた。この頃になると周囲はだいぶ明るくなってきた。

・爺ヶ岳南峰への登りの途中、まだ暗くてライトを点灯して歩いている中で、突如として「グェー」という鳴き声と共に2羽の雷鳥が登山道に飛んできた。そのうち1羽はすぐにハイマツの中に飛んで行ってしまったが、1羽は登山道上に留まってでかい声で「グェー」と何度も鳴いていた。明らかにオスの縄張り宣言の声。逃げて行ったのもオスだったのだろう。残念ながら明るさ不足でデジカメのピントがかなり甘くなっていた。その後も数か所で雷鳥の「グェー」を聞いた。さすが爺ヶ岳、雷鳥が多い。

・数人が日の出を待っている南峰を巻いて中峰へ。こちらには先着の2名がいた。もちろん小屋泊まりか幕営の人で軽装だが、西寄りの冷たい風がやや強く、それなりの防寒装備でないと寒いくらい。私は持ってきた防寒装備を全て着用。気温は+2℃前後でこの時期らしい冷え込みだが、風があるので体感的には氷点下。寒すぎて下山後は風邪気味になってしまい、せっかくの長期休暇なのに2日間の休養が必要となってしまった。

・残念ながら予報通り曇り空で東の方向は雲海に覆われていた。ただし雲は薄く雨を降らせるような雲ではない。東の水平線も薄い雲に覆われて、日の出の際の太陽は僅かに見える程度で日の出と呼べるような光景ではなかった。日の出直後の僅かな時間だけ直射日光が当たった。

・雲海の高さは高いが2000mを越える岩菅山、横手山、四阿山、浅間山などは見えていた。そして横手山のすぐ北側には薄っすらとではあるが奥日光の山々が姿を現していた。八ヶ岳、富士山、南アルプスも霞んではいるが見えていた。そして頚城山塊や北信の山々も霞がかかっているが見えていた。

・北アルプスの山々は近距離なので良く見えていた

・帰りがけに南峰に立ち寄る。日の出を待っていた人達は撤収終盤で続々と下って行ったが、それと入れ違いにこれから鹿島槍へ向かう登山者がポツリポツリとやってくる。ここでも冷たい風が強く長時間いられそうにない状況で、写真撮影して早々に下山開始。

・いつものように山頂付近だけ風が強く、少し下がると風は急激に弱くなり、種池山荘周辺では風は穏やか。これから下りは山が風をブロックしてくれるのでほぼ無風であり、下ると暑くなるので小屋の前で半袖半ズボンに早変わり。快調に下って行く。今日もすれ違う人の数は多い。

・常念岳では紅葉のピークには達していなかった感があるが、爺ヶ岳では稜線から中腹にかけていい感じに紅葉していた。それでも近くで葉を見るとかなりの数で紅葉せずに枯れてしまっており、おそらく例年よりも紅葉は美しくないだろう。今年は冷え込みがイマイチだし、台風の影響で強風が吹くと葉が飛ばされたり枯れたりしてしまう。

・登山口の到着すると駐車場は満杯で対岸の駐車場も満杯。スノーシェッドを下ったところにある駐車場も満杯で路側まで車が溢れていた。下手をすると天候がイマイチだったお盆よりも車が多かったかも。これから登り始める登山者が多いが、時刻はまだ8時なので当然か。私の下山が早すぎるだけ(笑) 上りは疲労困憊だったが下りは全く疲労を感じず、いつもと同じ所要時間で下れた。

 

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